ワークライフバランスが良い会社の6つの共通点

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(EN/JA) 最近、仕事で多忙な毎日を過ごし、自分の目標などが二の次になってしまいそうな気がして、ワークライフバランスについてよく考えるようになりました。個人の意見とワークライフバランスが良い会社の特徴を述べたいと思い、この記事を書きました。

ワークライフバランスは何?なぜ重要なの?

「ワーク・ライフ・バランス」というのは、文字通りに「ワーク」(仕事)と「ライフ」(プライベートの時間)の「バランス」(調和)を維持するという意味を指します。

ワークライフバランスは意外と論争を招く話題の一つです。「真面目な社員は勤務時間外でも仕事のことを考えたり、こなしたりする」という考え方がよくあるので、オンコール手当や残業代がなくてもプライベートの時間にビジネスメールやSlackを見たり、残業や緊急タスクをしたりすることを求める会社は少なくないと思います。

↑ 先月、ツイッターで問った投票です。投票した人数が少ないですが、社員がプライベートの時間でも連絡が取れるべきかどうかに関して考え方は様々あることが分かりました

ワークライフバランスの大切さは人それぞれに違うと思います。仕事が大好きで喜んで全ての時間を仕事に捧げる「ワーカホリック」の人がいれば、オンオフのメリハリをちゃんと付けたい人もいます。どれが正しいのか、どれが正しくないのか、正解がないと思います。結局、価値観によるので、自分の価値観に合う会社とチームを見つければ良いのではないでしょうか。

個人的な意見ですが、転職先を考える時にワークライフバランスが一番大切じゃなくてもトップに近い優先順位です。人間は働くために生きていることではなく、生きるために働くものだと思っていますから。現代の人(特にIT業界の人)はほとんど終身雇用をしないので、仕事は人生の中のたった一章に過ぎないように思えば良いと思います。今の会社での一章の終わりにたどり着いたら、転職で今まで学んだこと、人脈、思い出などを持って「人生」という物語の次の一章に進むのです。

つまり、あなたの物語の主人公は、会社ではなく、あなたです。会社の人が変わったり、会社の方針なども時間が経つに連れて変わるし、いつかあなたのした仕事は必ず無意味になるでしょう。しかし、あなたの人生は続きます。なので、仕事は自分のアイデンティティの一部だとしても、全てではないので、仕事以外の人生もとても大事だと思います。

ワークライフバランスが良い会社の6つの共通点

正直、会社に入ってみないとワークライフバランスが良いのか悪いのかを判断することは非常に難しいです。知合いに聞いたり、社員のSNSなどを見たり、ネットで口コミを調べたりすることもおすすめしますが、私の経験から言うと、ワークライフバランスの良い会社は大体以下6つの特徴があります。

1)趣味

プライベートの時間でよく働くと、趣味を持つことは難しいので、社員は仕事以外の趣味があるかどうかは結構重要なポイントだと思います。

面談、面接や採用イベントに行く際、軽く週末の過ごし方などを聞いてみると良いかもしれません。LinkedIn、ツイッターなどのSNSで社員を検索して趣味を把握できる場合もあります。

無趣味(それとも「趣味は仕事」)の社員が多きれば、プライベートの時間が少なく、常にバーンアウトしている理由で中々趣味を楽しめない可能性があるので明らかな「red flag」(危険信号)です。

2)資格と自律的な学習

社員が資格の勉強などの自律的な学習をするかどうかは2つ目のポイントです。資格の勉強は結構時間がかかるので、資格を取る社員が多ければ良いサインだと思います。私もメルカリに在職した間に、良いワークライフバランスのおかげ様で夕方や週末に勉強に集中して、色々な資格を取ることができました。

いつもプライベートの時間でも働くざるを得ない場合、資格を勉強したり、カンファレンス、セミナー、勉強会などに参加したりする余裕があるはずがないので、これができる人の会社は間違いなくワークライフバランスが良い方です。

3)コミュニティーへの貢献

社員がテック・コミュニティーへ貢献するかどうかは3つ目のポイントです。2つ目のポイントと同じく、イベントで講演したり、ブログ記事を書いたり、オープンソース・プロジェクトに貢献したりすることは非常にプライベートの時間がかかります。それでも積極的ににコミュニティーへ貢献ができれば、普段平日や週末に働いていない証拠になるでしょう。

4)個人プロジェクトや副業

社員が個人プロジェクト、起業や副業をしているかどうかは4つ目のポイントです。これも全て非常に時間を費やす活動なので、常に長時間または休日出勤している人には難しいです。個人プロジェクトや他の会社で同時に働ければ、オンとオフの時間にメリハリがある証拠だと言えるでしょう。

5)オフタイムの連絡

社員のオフタイムにビジネスメールやSlackへの対応は結構重要なポイントです。これを確認することは最も難しいですが、面接の段階で勤務時間外に人事のメールを返信してみると良いかもしれません。もちろんこの方法で完全にワークライフバランスが分かるわけではありませんが、ただ、人事部がいつもオフタイムにも速やかに返信をしてくれれば、恐らくその会社はオフタイムにもビジネスメールやSlackを見ないといけない文化があるかもしれません。

6)年齢や家族構成

最後は一番論争を招きやすいポイントかもしれませんが、私の経験から言うと、ほとんどの社員が若い・独身・子供がいない会社はワークライフバランスが悪い傾向があります。なぜかというと、どちらかというと家族のケアは時間を使うので、家族を持っている人はワークライフバランスが取れない会社を選ばない傾向があります。若い・独身・子供がいない社員が家族の都合という理由で働けない心配が少ないからこそ、そういう社員ばかり雇って時間外労働を求める会社もあります。一見、若い人の多い会社は雰囲気が明るくて楽しそうに見えるかもしれませんが、このポイントは偏見っぽくても注意した方が良いと思います。

逆に、家族を持っている人にとっては、看護休暇・育児休暇・出産休暇の制度が良くて、プライベートと仕事を両立させてもらえる会社は魅力的なのです。家族を持っている社員が多い場合、その会社は社員のプライベートも大事にしているからこそ、バランスが取れるように良い休暇制度などを提供しているかもしれません。

最後に

人間は寿命末期によくある後悔は、「もっと大切な人といたかったな」とか「若い頃にもっと夢を追えれば良かったな」とからしいです。「もっと長時間働きたかったな」とか「もっと週末を犠牲にしてあのプロジェクトを早くリリースさせれば良かったな」とかを言う人は一切いません。

仕事は人生の一部しかならないので、将来に後悔をしないように今の時間を有意味に使うべきです。時間は限られていて、ワークライフバランスが悪い会社にいると取り戻せない貴重な時間がなくなってしまうので、ワークライフバランスはどうしても重要だと思います。

もちろん上記に載せた6つのポイントで確実に白か黒か判断できるわけではなく、詳しく色々な情報を調べる必要もありますが、ワークライフバランスが良い会社の見分け方について少しでもお役に立てれば嬉しいです。ご精読ありがとうございました!